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【書評&要約】FACTFULNESS | 思い込みをなくして正しい世界を知ろう

こんにちは、にじてんです!

・災害による死者数は年々増えている気がする

・経済格差はなくならないと思う

・世界人口はずっと増え続けると思う

あなたもこんなことを考えたことはありませんか?

私も同じように考えていました

しかし、これらの考えは間違っているんです

災害による死者は年々減り、経済格差は徐々になくなり、人口増加は止まるだろうとされています

私たちはなぜこんなにも世界について誤解しているんでしょうか?

これは、知識のアップデートがされていないのと、人間の世界に対する思い込みが原因です

本記事を読むと、どの知識が間違っているのかなぜ知識を間違えて覚えているのかということがわかります

また、正しい知識を身につける方法もお伝えします

ぜひ最後までご覧ください

『FACTFULNESS』の概要

この本は、人の思い込みを乗り越えて正しい身につける方法を教えてくれる本です

『FACTFULNESS』を読んでわかること

・多くの人が抱いている誤解

・人がよく陥る思い込み

・思い込みを乗り越える方法

この本は、医師や教育者として有名であったハンス・ロスリングさんが書いています

ハンス・ロスリングさんは現在お亡くなりになっています

生前のハンス・ロスリングさんは各地で公演などを行い、世界の正しい知識を広める活動をしていました

その最中に末期のガンを宣告され、余命はあと1年と申告されました

世界に正しい知識を広げるには講演では不可能と気づいたハンス・ロスリングさんは、そこから本の執筆に取り掛かりました

医師や教育者として世界を飛び回ったハンス・ロスリングさんが、みんなに正しい知識を知ってほしいという一心で執筆した本となっています

正しい知識をただ伝えるだけでなく、国連などのきちんとしたデータを用いてまとめてくれています

そのため、説得力のある内容となっています

『FACTFULNESS』の要約

この本では、様々なデータを交えて世界の正しい知識についてまとめられています

私はその中でも、以下の3つのポイントが重要だと思いました

私たちの世界への誤解

誤解を招く10コの思い込み

正しく世界を知る生き方

私たちが世界について本当に誤解しているのか確認した後に、なぜ誤解するのか、誤解しないためにはどうしたらいいのかをお伝えしていきます

順番に見ていきましょう

私たちの世界への誤解

まず、私たちの世界への誤解についてご紹介します

そもそも、私たちは本当に世界について誤解しているんでしょうか?

そもそも誤解していないのであれば、ここから先の内容は読まなくても良いということになります

確認するために、1つのクイズを用意しました

この質問は、『FACTFULNESS』の中でも紹介されている質問です

質問3 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょう?

A 約2倍になった

B あまり変わってない

C 半分になった

出典:FACTFULNESS

この質問の答えは「C」の「半減した」です

なんとこの質問の日本人の正解率は10%だったそうです

多くの人が世界の現状を知らないんです

なんでこんな事になっているんでしょうか?

そこには大きく2つの理由があります

世界の現状を知らない理由

・子供のころの知識がアップデートされていない

・世界について思い込みを抱いている

それぞれ見ていきましょう

子供のころの知識がアップデートされていない

1つ目の理由は、子供の頃の知識がアップデートされていないからです

私たちの生活は日々向上しているはずなのに、子供のころに習った知識のまま止まってしまうんです

例えば、先進国と途上国のことについて確認してみましょう

例:先進国と途上国

私たちは社会の授業で、発展途上国と先進国はものすごい壁があると習っています

これは大きな誤解の1つです

多くの国は無事に発展を遂げて、以前の発展途上国のような暮らしではありません

このように知識のアップデートが行われていないことが、誤解を抱く1つの要因です

しかし、これだけが誤解を抱く要因ではありません

知識をアップデートしているような頭の良い人達でも誤解をしている場合があります

なぜかというと、人は思い込みをする生き物だからです

くわしく見ていきましょう

世界について思い込みを抱いている

2つ目の理由は、世界について思い込みを抱いているからです

こっちのほうが厄介であり、多くの人が陥りがちです

例えば、先程の質問を例に人の思い込みを確認してみましょう

質問3 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょう?

A 約2倍になった

B あまり変わってない

C 半分になった

出典:FACTFULNESS

この質問の答えは「C」だった

しかし、多くの人が「A」で間違えているんです

多くの人は世界がどんどん悪くなっていると思っています

それは、人間の本能による思い込みが原因です

この思い込みをなくさないと、知識をアップデートしても誤解はなくなりません

思い込みをなくせるようにしましょう

そのために、まずは人はどんな思い込みをしてしまうのか見ていきましょう

誤解を招く10コの思い込み

次に、誤解を招く10コの思い込みについてご紹介します

人は思い込みをしてしまうから世界について誤解を抱きます

どんな思い込みがあるのか知って、正しい世界の知識を得られるようになりましょう

思い込みは、人間の本能から起きてしまうものです

ここでは、10コの本能と、それによる思い込みをご紹介します

10コの本能と思い込み

① 分断本能

② ネガティブ本能

③ 直線本能

④ 恐怖本能

⑤ 過大視本能

⑥ パターン化本能

⑦ 宿命本能

⑧ 単純化本能

⑨ 犯人捜し本能

⑩ 焦り本能

それぞれ見ていきましょう

① 分断本能

分断本能とは、世界は2つに分けられるという思い込みのことです

例えば、高所得者と低所得者という2つに世界を分けていませんか?

実は、多くの人はその間の中所得者に属しています

世界は高所得者と低所得者の2つに分けられる、というのは思い込みです

② ネガティブ本能

ネガティブ本能とは、世界は悪くなる一方だという思い込みのことです

例えば、今も餓死する人が増え続けていると思っていませんか?

実は、餓死する人の数は年々減っています

世界は悪くなる一方で餓死する人は増えている、というのは思い込みです

③ 直線本能

直線本能とは、グラフはまっすぐ続いていくという思い込みのことです

例えば、このまま世界人口は増え続けると思っていませんか?

実は、世界人口は多くても120億人で安定すると言われています

世界人口は増え続ける、というのは思い込みです

④ 恐怖本能

恐怖本能とは、危険ではないものも恐れてしまう思い込みのことです

例えば、自然災害で亡くなる人数は増えていると思っていませんか?

実は、自然災害で亡くなる人数は過去100年で半減しています

自然災害は恐ろしいですが、私たちは実際の危険性よりも恐れているんです

⑤ 過大視本能

過大視本能とは、大きな数字を過大視する思い込みのことです

例えば、2016年に420万人の赤ちゃんが亡くなっています

これを聞いて、この数は多いと思いましたか?

実は、この420万という数字は赤ちゃんの死亡数の計測が始まって以来最も低い数値です

420万人という死亡数は多いというのは思い込みです

⑥ パターン化本能

パターン化本能とは、1つの物事が全てに当てはまるという思い込みのことです

例えば、世界の一歳児はほとんど予防接種を受けられないと思っていませんか?

実は、80%の一歳児は予防接種を受けています

先進国に住む私たち以外は極度の貧困で予防接種を受けられない、というのは思い込みです

⑦ 宿命本能

宿命本能とは、物事は変わらないという思い込みのことです

例えば、中国人は爆買などをしていて、国民性としてマナーがなってないと思っていませんか?

実は、戦後の高度経済成長時代の日本は海外旅行で同じような振る舞いをしていました

国民性などによって物事は変わらない、というのは思い込みです

⑧ 単純化本能

単純化本能とは、1つの視点から物事は理解できるという思い込みのことです

例えば、1人の専門家の意見をそのまま鵜呑みにしていない?

実は、1つのデータからでも専門家によって違う結論が導かれます

1人の専門家の意見だけで物事は理解できる、というのは思い込みです

⑨ 犯人捜し本能

犯人捜し本能とは、犯人を見つければ物事は良くなるという思い込みのことです

例えば、交通事故を飲酒運転の運転手のせいにしたら次の交通事故はなくなるでしょうか?

飲酒運転による交通事故を減らすためには、交通ルールの整備など別のことをしないといけません

運転手のせいにすれば交通事故がなくなる、というのは思い込みです

⑩ 焦り本能

焦り本能とは、危機を避けるには今すぐ行動しなければという思い込みのことです

例えば、本日限定セールなどに飛びついていませんか?

それはあなたを冷静に行動させないための謳い文句かもしれません

損しないために今すぐ買わないといけないというのは思い込みです

以上の10コの思い込みのせいで、私たちは世界について誤解をしています

ここまでの内容で、思い込みをしてしまう原因が分かりました

それでは、それぞれの思い込みを克服する方法を学んでいきましょう

正しい世界の知識を身につける方法をお伝えします

正しく世界を知る生き方

最後に、正しく世界を知る生き方をご紹介します

人は10コの思い込みをしてしまうから、世界について誤解をしているとお伝えしました

これらの10コの思い込みの対処法を知って、世界について正しい知識を身につけましょう

10コの思い込みの対処法

① 分断本能 ← 多くの人がどこにいるのか探そう

② ネガティブ本能 ← 良いニュースより悪いニュースが広がりやすいと知ろう

③ 直線本能 ← グラフの直線はずっと続くわけではないと知ろう

④ 恐怖本能 ← 正しいリスクを知ろう

⑤ 過大視本能 ← 大きい数字は比較しよう

⑥ パターン化本能 ← グループ分けは正しいか疑おう

⑦ 宿命本能 ← 変わらないものはないと知ろう

⑧ 単純化本能 ← 色んな意見を比べよう

⑨ 犯人捜し本能 ← 犯人ではなく原因を見つけよう

⑩ 焦り本能 ← 焦ったときこそ冷静になろう

このように、それぞれの思い込みをひとつずつ対処してみましょう

そうすることで正しい世界の知識を身につけられます

人は思い込みをしてしまう生き物です

自分が考えていた常識にとらわれず、情報をしっかりと見極めましょう

『FACTFULNESS』の書評・感想

この本を読むまで、私はある程度の知識があると思っていました

この本を読んでから、自分は世界について正しい知識を全く身につけていないことに驚愕しました

具体的な変化や次に読むオススメの本について、3つに分けてお伝えします

この本との出会い

この本を読んでの感想&変化

この本の次にオススメの本

それぞれ見ていきましょう

この本との出会い

私は、この本を中田敦彦さんのYouTube大学で知りました

出典:
中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY

中田敦彦さんの動画は、ファクトフルネスの要点がよくまとめられていました

要点を理解できた一方で、もっと色々なデータやグラフも見てみたいと考えました

そこで、実際に本を読むことでより詳しい知識を得ようと考えました

この本を読んでの感想&変化

私はこの本を読むまで、思い込みをして世界を誤解している人でした

今回ご紹介した思い込みにみごとにハマっていたので、びっくりしました

この記事でも述べたように、途上国と先進国の差は埋まらないと思っていました

しかし、それは分断本能という本能による思い込みだと気づきました

この他にも本能による思い込みをたくさん学ぶことができました

特に驚いたのは、世界人口がこのまま増え続けないということです

例:世界人口はこのまま増え続けない

私の思い込み = 途上国はずっと多産多死の状態から変わらず、世界人口は増え続ける

思い込みの内容

└ ① 世界は先進国と途上国の2つで分断されているという分断本能

└ ② 多産多死の状態から変わらないという宿命本能

└ ③ 世界人口は増え続けるという直線本能

このように、私の知識には複数の思い込みが絡んでいると感じました

自分の知識の中には他にも思い込みが大きく影響しているものがあると思います

それに気づかずに生活をしているだけです

これからは思い込みをしていないか確認しながら生活していきます

また、知識のアップデートも必要だと感じました

例えば、中学の社会の授業以来、途上国などの世界事情について勉強していない、と気づきました

ニュースなどに日々触れていき、昔の知識のまま生活しないようにしていきます

この本の次にオススメの本

『FACTFULNESS』を読んだ方、面白いと思った方にオススメの本を2冊ご紹介します

『LIFE SHIFT』

『メモの魔力』

この2冊です

それぞれご紹介していきます

『LIFE SHIFT』

『FACTFULNESS』を読んだ方には『LIFE SHIFT』がオススメです

『FACTFULNESS』では、知識をアップデートする大切さが書かれていました

そこで、人生の過ごし方をアップデートしていきましょう

『LIFE SHIFT』を読むことで、アップデートされた人生の過ごし方を学べます

これからの時代の生き方を学びたい方にオススメの1冊です

日本の終身雇用制度が崩壊し、これからは副業などをして自分の市場価値を高める生き方が求められています

また、老後のために資産運用も行っていく必要があるとされています

老後2000万円問題なども話題になりましたよね

これらの新しい人生の過ごし方について学べる本となっています

気になった方はぜひ手にとって読んでみてください!

『メモの魔力』

また、『FACTFULNESS』を読んだ方には『メモの魔力』もオススメです

『メモの魔力』は『FACTFULNESS』を抑えて2019年に日本で一番売れたビジネス書となりました

ビジネス書が好きな方にオススメの1冊です

現代の目まぐるしいビジネスの世界では、昔と同じ方法では成功できません

現代のビジネスで成功するためのメモの方法を教えてくれています

メモをただの記録ではなく、ビジネスチャンスに変える方法が書かれています

日常の生活をビジネスに応用するノウハウが満載です

気になった方はぜひ手にとって読んでみてください!

『FACTFULNESS』のまとめ

今回は『FACTFULNESS』について、私が大事だと思ったポイントや感想をお伝えしました

ここでもう1度まとめておきます

・人は世界についてたくさんの誤解を抱いている

・原因① 知識がアップデートされていない

・原因② 世界について思い込みを抱いている

・人間の本能によって思い込みが発生する

・思い込みに惑わされず、正しい知識を身に着けていこう

この本には他にも、それぞれの思い込みについてのデータやグラフによる裏付けや、ハンス・ロスリングさんの実体験がまとめられています

気になった方はぜひ手にとって読んでみてください

本記事を読んでいただき、ありがとうございました!

サクセスサプリは皆さんの成功を願っています

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にじてん
NFT×仮想通貨×ブログが大好きな23歳。 個人で稼いで生きていくためにブログを開設→AIエンジニアとして入社→NFTと仮想通貨の面白さに気づく→NFTと仮想通貨に投資&情報発信中。 実家ぐらしで両親にお世話になりつつ、ミニマリストなのでモノをほぼ買わずに生活してます。浮いた生活費を使ってコツコツ投資中です。