そもそも、ガバナンス・トークンって何なの?
ガバナンス・トークンを使って投票できるSnapshotとは何かを知りたい!
こんなふうに悩んでいる方はいませんか?
ブロックチェーンのプロジェクトなどに関わっていると、ガバナンス・トークンをもらうことがあるかと思います。
しかし、ガバナンス・トークンとは何なのか、どうやって投票するのかわからないという方は多いです。
そこで今回は、
- ガバナンス・トークンでどのように投票するのか
- そもそもガバナンス・トークンとは何か
をお伝えするほか、投票するために使うSnapshotについても解説します。
この記事を読み終わるころには
- ガバナンス・トークンでの投票のやり方
- ガバナンス・トークンで投票する意味
まで理解できているはずです!
ぜひ最後までご覧ください。
ガバナンス・トークンを使った投票のやり方
まず、ガバナンス・トークンを使った投票のやり方について確認していきましょう。
今回はマナブさん(@manabubannai)が発行しているMMTというガバナンス・トークンを例に紹介します。
具体的には、以下の3ステップでガバナンス・トークンの投票を行えます。
- Snapshotの投票画面までいく
- Snapshotにメタマスクを接続する
- ガバナンス・トークンを使って投票する
ステップ①:Snapshotの投票画面までいく
ガバナンス・トークンの投票をする前に、投票画面までたどり着かないといけません。
まずは投票するプロジェクトを探し出して、投票画面まで進みましょう。
①Snapshotのサイトにアクセスしよう
はじめに、Snapshotのサイトにアクセスしましょう。
なお、偽物のサイトに行くとウォレットの中身を抜かれるので注意が必要です。
心配な方はこちらからどうぞ。わたしが確認しておきました!
無事にSnapshotにたどり着くと、以下のようなページが表示されます。
②プロジェクトを検索しよう
左上の検索バーから、自分が投票したいプロジェクトを検索してみましょう。
今回はMMTというトークンを使って投票するので、MMTと入力します。
すると、「MMT」が出てきたのでこちらをクリックします。
③投票する提案を選びましょう
それぞれのプロジェクトを開くと、それぞれのプロジェクトからの「提案」が表示されます。
それぞれの提案に対して、ガバナンス・トークンを持っている人は投票できるという仕組みになっています。
投票したい提案を選択してみましょう。ここでは一番上の提案をクリックします。
④投票内容を確認しよう
提案をクリックすると、プロジェクトからの提案内容が表示されます。
どんな内容の提案なのかを確認しましょう。
ステップ②:Snapshotにメタマスクを接続する
それでは、投票に向けて準備を進めていきましょう。
投票するにあたり、ガバナンス・トークンをSnapshot側から確認できるようにしなければいけません。
そこで、Snapshotにメタマスクを接続していきましょう。
①「Connect wallet」をクリックしよう
メタマスク(ウォレット)を接続するために、「Connect wallet」をクリックします。
②自分のウォレットを選択しよう
どのwalletを接続するか確認してくるので、自分の接続したいウォレットをクリックします。
ほとんどの方はメタマスク(MetaMask)をクリックでOKです。
メタマスク以外のウォレットを使用している方は、そちらのウォレットを選択しましょう。
③メタマスク側でアカウント接続の処理をしよう
メタマスクが起動して、どのアカウントを接続するのか聞いてきます。
自分の接続したいアカウントを選んでから「次へ」をクリックしましょう。
なお、わたしはウォレットを1つしかもっていないため、1つしか表示されていません。
メタマスクから接続しても良いか確認されます。
「接続」をクリックして、メタマスクの接続を確定させましょう。
④メタマスクが接続できたか確認しよう
ここまででメタマスクの接続の処理は完了です。
右上に自分のウォレットアドレスが表示されているかを確認しましょう。
わたしはENSというサービスを使っているので「nijiten.eth」と表示されていますが、ほとんどの場合は0xから始まる数字が表示されるかと思います。
ステップ③:ガバナンス・トークンを使って投票する
それでは、実際にガバナンス・トークンを使って投票していきます。
ここまで来たらあとは簡単です。ラストスパート頑張っていきましょう!
①投票する選択肢を選ぼう
提案内容の下に、「Cast your vote」という投票の選択肢を選べる部分があります。
自分が投票したい選択肢をクリックして選択しましょう。
選択肢をクリックしたら、Voteをクリックします。なお、Voteとは投票するという意味です。
②投票を確定させよう
投票確認画面が出てくるので、Voteを選んで投票を確定します。
③メタマスク側で署名しよう
メタマスクが起動して、投票を確定させても良いか聞いてきます。
「署名」をクリックして、投票を確定させましょう。
④自分の投票を確認しよう
以上で投票は終了です!念のため、自分の投票を確認してみましょう。
snapshotでは、誰が何枚のガバナンス・トークンで何に投票したのかがわかります。もちろん自分の投票も確認できます。
投票画面の下にあるVotesにて、自分の投票が反映されていることを確認しましょう。
「You」と表示されているところがあなたの投票です。
ガバナンス・トークンとは?
ここまでで、ガバナンス・トークンの投票のやり方を確認してきました。
ガバナンス・トークンについて、以下の4つのポイントを押さえて整理しておきましょう。
- ガバナンス・トークンの概要
- ガバナンス・トークンが必要な理由
- ガバナンス・トークンは株式に似ている
- ガバナンス・トークンの事例:MMT
ガバナンス・トークンの概要
ガバナンス・トークンとは、ざっくりいうと投票チケットです。
ガバナンス・トークンを使って、運営の提案について投票できるという仕組みになっています。
そのため、「ガバナンストークン=投票チケット」というイメージでOKです。
ガバナンス・トークンと呼ばれる投票チケットを持っていると、運営の意思決定に対して自分の意見を反映できます。
ガバナンス・トークンが必要な理由
こんなふうに考えている方に向けて、ガバナンス・トークンが必要な理由をお答えします。
結論からいうと、みんなでプロジェクトを運営したいと運営側が考えているからです。
ブロックチェーン界隈では、偉い人に権力が集中している構造が嫌われています。
そのため、ガバナンス・トークンを使ってみんなで一緒に運営しよう、という形式のプロジェクトが多いです。
コミュニティ全員で頑張ってプロジェクトを運営しよう!という流れになり、プロジェクトが成功にどんどん近づくのです。
それから、ブロックチェーンのプロジェクトは中央に偉い人がいないことが多いです。
そのため、プロジェクトを支えるコミュニティの中で意見が分かれてしまうと、プロジェクトが前に進まなくなってしまいます。
プロジェクトの方針はコミュニティみんなの投票で決めよう、という考えのもと使われているのがガバナンス・トークンです。
ガバナンス・トークンは株式に似ている
運営の方針に自分の意見を反映させるための投票チケットとして、ガバナンス・トークンがあることをお伝えしてきました。
これって現代社会にもありますよね?
そうです。ガバナンス・トークンは株式にとても似ています。
株式会社っていうのは株式をたくさん持っている人が会社の方針に口出しできますよね。
そのため、ガバナンス・トークンを売って欲しいという人が世界中で現れました。ガバナンス・トークンによっては、売ればお金になることもあります。
株式が市場で売買されているように、ガバナンス・トークンも売買されているというわけです。
ガバナンス・トークンの事例:MMT
ここまでの説明で、ガバナンス・トークン=投票チケットというイメージは掴めたかと思います。
ガバナンス・トークンのやり方の例として、今回はMMTと呼ばれるトークンを使って投票してみました。
MMTはインフルエンサーであるマナブさん(@manabubannai)が発行している無料メルマガを受講していたらもらえるガバナンス・トークンです。
今回の投票では、ガバナンス・トークンを新規メルマガ会員に配布するかどうかを投票しました。
本来ならマナブさんが一人で決めるような内容ですが、ガバナンス・トークンを使ってみんなで決めると面白いですよね。
今のところお金としての価値はついていないですが、今後価値がついていく可能性もあります。
気になった方は、無料メルマガを受講してみてはいかがでしょうか?
Snapshotとは?
最後にざっくりと、今回の投票で使用したSnapshotというサービスについて、以下の2つのポイントを押さえていきましょう。
- Snapshotの概要
- Snapshotの投票の仕組み
Snapshotの概要
今回のMMTで投票のためにつかったのが、Snapshotというサービスです。
投票チケットであるガバナンス・トークンを使って、実際に投票するためのツールとなります。
例えば、投票チケットがあっても集計する人がいなかったら、投票チケットの意味がないですよね。
投票チケットであるガバナンス・トークンを集計して投票結果をまとめてくれているのがSnapshotです。
ブロックチェーン界隈では有名な「Uniswap」や「AAVE」などのプロジェクトでも、このsnapshotを使って投票が行われています。
Snapshotの投票の仕組み
ガバナンス・トークンを使った投票のやり方の部分でも説明しましたが、ざっくりと投票の仕組みをおさらいしておきましょう。
まず、メタマスクなどのウォレットをSnapshotに接続します。
すると、Snapshot側が投票チケットであるガバナンス・トークンを認識してくれます。このガバナンス・トークンに従って投票するという仕組みです。
今回はMMTというガバナンス・トークンを使って投票しました。
なお、Uniswapなら$UNIトークンを使って投票するなど、それぞれのプロジェクトごとにガバナンス・トークンが異なります。
それから、一度投票するとそれがブロックチェーン上に記録されるので、再投票はできません。
しっかり考えたうえで投票するようにしましょう。
まとめ:Snapshotでガバナンス・トークンを使って投票してみよう
この記事では、ガバナンス・トークンの概要から、投票のやり方までお伝えしてきました。
まとめると以下のようになります。
- ガバナンス・トークンとは投票チケット
- Snapshotにてガバナンス・トークンを使って投票できる
- ガバナンス・トークンは株式と似た性質を持っている
- ガバナンス・トークンの中には金銭的な価値を持っているものがある
以上となります!
ガバナンス・トークンは株式の未来の形になるかもしれません。
ガバナンス・トークンを持っている方は、ぜひ投票してみてはいかがでしょうか?
以上、『【Snapshot】ガバナンス・トークンの投票のやり方を簡単に解説』でした。